2008年11月27日木曜日

【祖母・傾山】祖母・傾 完全縦走

山をやらない人にはいまいちピンと来ないかと思うが、大分県の竹田市の南に位置し、もっと南に行けば宮崎の高千穂峡何かもある様なところ。
そして、縦走とは尾根づたいに幾つもの山を越えて行く事を言う。
まぁ、簡単に言うと九州で一番山深いところで三日間かけて山沿いをぐるぅ〜っと一周してきたと言う事。


一日目

前田氏が仕事を早くあげて来たので金曜の23時頃に福岡を出発。
途中サービスエリアや、コンビニに寄りつつ2時頃に登山口に到着。
駐車場を探したが見つからず、バス停の横の空き地に車を止めて車中泊する。
緊張と祖母の不気味な雰囲気で目を閉じても眠れず、結局起床時間の5時まで起きていた。
5時。
結局駐車場が見つからなかったため車道を下って、三日目に下山予定の傾山登山口の駐車場に車を止め、6時に出発。
下ってきた車道を一時間程登り、登山口にやっと到着。
登山届を記入し、いざ出発(実は登山届書くの初めて)。
ここから、山の稜線まで三時間かけて一気に高度を1000m程あげる。
一気に高度を1000m上げる山など九州ではココしか存在しない。
九州の山は登山口である程度標高があるので登っても標高差500mとか600mくらいがほとんどなのだ。
この急登がホントしんどい。しかも、このコース登山客が少なく若干荒廃してるため道が非常に分かりにくい。
また朝一番に山に入るとクモの巣にすごくストレスを感じる。

R0011515
コースタイム通り、きっちり三時間かけて始めのポイント「前障子岩(1409m)」に到着。
ココからの展望は非常に素晴らしく北の方は九重がハッキリと見渡せる。
写真で言うと左から九重連山、大船山。一番右に見える独立峰はきっと由布岳。

小休憩を入れ、出発。
っと思いきや、登山道の先は崖っぷち。
非常に焦る。
テンパったあまり、その崖っぷちを無理矢理下ったものの赤テープが見つからない。
そしてこんな崖っぷち降りるなんて登山道としてあり得ないのでいったん戻り、ザックを置いて登山道を探す。
すると踏み跡の薄い道の先にカピカピの赤テープを発見。
むりやり突き進むと崖と崖の谷間に。
またココでも道が分からなくなった。
またもやザックを置いて登山道探しを始める。
すると崖と崖の間の谷間の崖を3m程下ったところにまたもやカピカピの赤テープを発見。
ザックを投げ降ろし、その道を信じて進むと大きな道に出た。

あとあと教えてもらったのだがこの道は根本的に違ったらしく、前障子からちょっと戻ったところに分岐があったらしい。
前障子を登る時にその分岐をキツさのあまり見落としていた。
どおりで、ありえない道なはずだ。
おかげで一時間以上ロスしてしまうハメになった。

その後はアップダウンの激しい登山道を順調に突き進む。
っと言ってもあいかわらず道は非常に悪く、笹竹で登山道が消えているところもあり、精神面で参ってくる。
振り返ると今まで登ってきた岩場や崖なんかがすごくカッコ良く見えるのだが、「スゴい!」ではなく「ヒドい!」としか言葉が出ない程。
何の為に登ってんのやら。

祖母山に近づくにつれて、登山道には雪が見え始め、一日中陽のあたらない場所なんかは巨大なつららが出来ていた。
精神的にも落ち着いてきて、面白いなぁと感じ始めたら今度は水が切れる…
地図に載ってある水場を注意深く探しながら登山道を進んだが見つける事ができず、通り過ぎちゃった。
残るは祖母山九合目小屋の水場だけなのでクタクタになりながら小屋まで進んだ。

15:20頃、祖母山九合目小屋に到着。
素泊まりオンリーの小屋なのにソーラー発電も風力発電もある!
これにはホントびっくり。
中はホカホカで先客のおじちゃんおばちゃんが合コンチックに盛り上がっている。
当初の予定ではテント泊なので小屋泊まりにするか迷ってたら、気さくな小屋主が一言。
「最近朝は-10℃位いくよ〜」
これが決定打となり、2300円払って小屋に素泊まりする事に。

小屋の中では50歳代や30歳代などの比較的若い登山客に混じりテーブルの上でガスコンロを広げ、自炊。
これがまた非常に楽しかった。
言葉では表現出来ないが、そこには山登る人だけの所謂「山コミュニティ」があって、あの山はどうだったとか、この道具はどうだとか。
祖母山初めてで、完全縦走、しかも上畑登山口から。と言うと非常に驚かれた。
完全縦走するのは反対側(傾山)からの方が一日目の行程が短いので一般的らしく、ただえさえ九州で一番険しい縦走路なのに実質それを逆側から登った僕らは結構すごかったらしい。
(このルートを進めてくれたシェルパの店長さんは難題を押し付けていたのか?笑)
酒を飲みながら、二日目の登山道の状況や水場などの情報を仕入れたり、8時位まで話し込んでいた。
それから、やっと二階にマットとシュラフ(寝袋)を広げ就寝。
初めてのシュラフでの就寝。
暑いのか寒いのか訳が分からず、変な感じ。
結局夜中に何度も起きたりして熟睡できなかった。


二日目

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前日話していたおじさんに5時に出たら余裕を持って行動出来ると言う事なので5時に出発するつもりだったが、普通に寝過ごした。
結局、6時に起きてそれから朝食を取ったりして7時に出発。
昨日の前半飛ばし過ぎて、後半の休憩が以上に多かった反省を生かし、今日は何が何でもゆっくり歩く事にした。
飛ばして休憩を多く取るよりも、ゆっくり歩いて休憩を少なくした方が早い。
「うさぎとかめ」と一緒だ。

R0011523
出発後、20分くらいで祖母山山頂へ。
まだ陽が完全に上がってなくて若干薄暗い。
所々、岩場の上に積もった雪が溶けて凍結している足場もあった。
その後裏手にある崖をロープや梯子を使い降りる。
前日に小屋で仕入れた情報もあったので気持ち的に非常に楽に歩く事が出来た。

R0011524
古祖母山の山頂からは雪も無くなり、緩やかな下りと緩やかな登り。
これぞ、縦走路(尾根道)と言う感じ。
二日目の宿泊地「九折(つづら)越小屋」の付近の水場はちょっと分かりにくいらしいので、本日のルートの中間地点をちょっと過ぎた辺りの水場で休憩がてら水を汲む事にする。
これがめちゃめちゃ重い。
僕のプラティパスは2,7ℓくらい入るはずだから一気に約3kgがただえさえ重いテント装備のザックにのしかかる。
慣れるまでの一時間は全く声が出なかった。

途中、笹竹のトンネルを抜けたり、真っ赤に染まった落ち葉の上をワシャワシャ歩くこと数時間。
15時20分頃に「九折(つづら)越小屋」に到着。

九折越小屋は昨日の九合目小屋とは違い、無人で板の間の小屋と10m程歩いたところに簡易トイレがある程度。
この簡易トイレ、扉がぶっ壊れていて外れていた。笑
予報どおり天気も下り坂。
目の前にある明日登る予定の傾山もガスで霞んであんまりみえない。
とりあえず暖かいスープでも飲んで、疲れたので仮眠をとる。

17時を過ぎた頃に年配の方が5人程小屋に入ってきて起きる。
外は真っ暗ですんげー雨降ってる。
おかげで気温は一日目よりも下がらなかったが、明日の日程が思いやられる。

R0011530
前田氏を起こし、夕食。
前田氏曰く、山行で一番楽しみなのが夕食なんだけど、家から持ってきたレトルトカレーの「LEE」が辛すぎて腹くだす。
扉がぶっ壊れてる大開放的トイレに飛び込む。

その後、おばちゃん達の雑談をBGMに就寝。


三日目

この日はばっちり5時起き。
外は小雨が降っていて、視界20m程度のガス。
前田君は下山したがっていたが、傾山を目の前に下山するのは悔しすぎる。
そして、俺は諦める勇気がない!

雨具に着替え、ザックカバー装着後、傾山に出発。

ところが、20mくらい進んだところで立ち止まる。
一人で色々考えてたら、諦める勇気よりも、登る勇気が無くなってきた。
この雨も止むどころかヒドくなる一方だし、傾山の山頂付近は岩場が結構あってきっとこの雨で滑る。

ガスで視界悪い。
雨も酷くなる。
ザック重い。
岩場滑る。
滑ったら死ぬ。
水もほとんどない。
雨具蒸れる。
きつい。
だるい。

…帰りたい。笑

ってことで傾山を登らずに下山。
祖母・傾完全縦走未達成!!!!!

ほんとしんどかったんで写真は全然撮ってません。

2008年11月5日水曜日

【宝満山】山登りはさいこーだ!

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下山後、初めての山登り!
前田氏と!
宇美町の昭和の森キャンプ場から難所ヶ滝に行って三郡〜宝満縦走路に出て、三郡山山頂へ。
なんか俺、海賊みたい。

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その後縦走路に戻り、水場で水を補給。

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宝満山山頂で昼食。
山頂は以前よりも若い登山者が増えていて、ワイワイガヤガヤ。
結構うれしい。

その後、ウサギ道から河原谷に入り下山。

やっぱ山登りはさいこーだぜ!