2008年2月12日火曜日

【霧島連山】霧島連山(前編) ~韓国岳~

九重登山が終わり、数日後。
近所のジョイフルにてtkc'Zが
「韓国岳(霧島)登りたくない?」

って事で行ってきました霧島!


9日(土)
3:30
4時までのETC深夜割引を利用すべく、tkc'Z宅に30分前にH氏と集合。
ところが今回の登山の言いだしっぺ、tkc'Zがまさかの寝坊。
4時過ぎに起きやがったので通常料金。
出だし最悪の中、出発。

霧島は宮崎県と鹿児島県の県境にあり、高速で約200kmと意外と遠い。
熊本の南の所からトンネルが23箇所続くんだけど、tkc'Zはトンネルの名前を全て暗記していた。
以前親の実家に帰省した際に、暇だったから全部覚えたらしい。


7:20
えびのI.C.を下り、山道を抜けえびの高原に到着。
それにしても天候が悪い。
ガスがかかり、雪もチラホラ。
なんで僕らは毎回こうなんだと少し鬱になる。
あまりの人のいなさと登山口駐車場のひと気の無さに心配になり、時間を潰すことに。
本日泊まる予定のホテルに車を泊め、寝る。


10:50
R0011586
天候は全く変わらないが登山口駐車場に車がチラホラ見え出したため登山開始。
韓国岳(からくにだけ)を目指す。

はっきり言って状況は前回の九重よりも酷い。
積雪も寒さも風も前回を上回っていた。
視界もガスで非常に悪い。
そして、風邪で体調が悪い。

薄い雪の上を歩いていたのだが5合目位からツルツルと滑り出す。
手で足元の雪を掻き分けると地面が氷の膜で覆われている…。

R0011592
広いスペースのあるところでアイゼンを装着。

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物凄い霧氷が岩にへばりつく。
こんなの見ちゃうとゲーム世代の僕らはすぐにプリザドとか言っちゃうんですよね。


11:00
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韓国岳山頂(1700m)に到着。
すぐ横には大きな火口と、反対方向には直径が1kmにも及ぶ火口湖「大浪池」が見えるはずだがこんな状況。
当たり前のように見えません。
もう慣れっこですんで何のこっちゃありません。
が、毎回登山が終わったと言うんですよね。

「晴れた日にまた来たいね。」

登山前の予定では天候が悪いので韓国岳まで言ったら引き返えすつもりだったのですがココまで来たらさすがにMountain High。
年配の登山者(福岡出身)からの「あんた達若いっちゃけん~」と言われ、高千穂河原まで縦走することにしました。

風邪ひいてる僕は着たら暑いわ脱いだら寒いわで体の体温がイカレてて、本当にしんどかった。

R0011610
下るにつれて路面の凍結、ガズも無くなり曇り空だけど視界も良好に。
遠くの高千穂峰の山頂が雲の間からたまに見える。
高千穂峰は今まで見たどの山よりも美しく、神秘的だった。
きっと九州の山では一番カッコ良いんではなかろうか。


12:40
獅子戸岳山頂(1428m)。
反対方向から韓国岳に来た韓国人の足跡(sirioのソール)を頼りに到着。
朝、基山S.A.のローソンで買った昼御飯を頂く。
吹きさらしの風邪があたりとにかく寒い。
相変わらず、風邪で体温が行ったり来たりを繰り返す。

R0011615
休憩後、先に見える新燃岳に向かう。


13:00
新燃岳(1421m)山頂。

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到着した瞬間、絶句。
巨大な火口と中心部にはエメラルドグリーンに似た火口湖。

霧島は平気でこんなのがいたるところにあるのだが、ガスがかかってたので今まで歩いた道のりにあったものはほとんど見逃していた為、物凄い感動。
そして火口の周りを歩くと、やっと雲がとれ全容をあらわした高千穂峰。
霧島一帯の異様な光景には圧巻です。
きっとGoogleEarthで見るとクレーターばかりの月のように様に見えるに違いない。

しかし、風が強すぎる。
吹き飛ばされそうな風がとめどなく吹き荒れる。
tkc'ZとH君は風を正面に浴び、日の丸飛行隊の真似をしてスキージャンプの疑似体験を楽しんでおりました。

R0011648
残すは手前の中岳のみ。


13:40
R0011657
中岳山頂(1345m)到着。
中岳までの登山道は木の階段になっており、非常に歩きやすく、途中走ったりもした。
中岳も一応火口があるのだが、全く深くなく台形のような形をしていた。
晴れた日は近くの桜島も見えるはずだが曇り空で見えなかった。


14:50
高千穂河原に下山。
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なんとココには登山者にはとっても嬉しい足洗場があり、登山靴の汚れを落としまくる。
コレはほんとにありがたかった。
雨ヶ池付近の泥汚れがとてつもない九重にもあったらいいのに。

R0011668
ここは天孫降臨伝説のある高千穂峰の麓で、奥に少し進むとニニギノミコトを祀った霧島神宮の古宮址があり、神聖な雰囲気をかもし出していた。
鳥居の形も天皇家の御陵にあるようなシンプルなものだったが、宮内庁が直接管理していない点が信憑性に欠ける。
それが観光スポットとしては物凄く面白いのにイマイチ表に出ない一つの理由なのか。
祭壇の上には黒霧島と塩と米が供えてあった。

バスが動いていないみたいなので駐車場の料金所にいるおばさんにタクシーの電話番号を聞く。
ここのおばさんが非常に愛想が良く、宮崎県の好感度がグーンとアップした。

タクシーを待つ間にビジターセンターの展望台に行く。
展望台の望遠鏡からは天の逆鉾が見えたが意外と意外と近いところにある。
これが思わぬ落とし穴になるとは次の日高千穂峰に登るまで気づかなかった。

タクシーに乗り、えびの高原へ。
タクシーのおじいさんもとても愛想の良い可愛らしいキャラクターで会話が弾む。
どうやら東国原知事は実際県民に大きな活気と経済効果をもたらしているみたいだ。


16:00
登山口に止めていた車に乗り、えびの高原温泉ホテル(旧?国民宿舎 えびの高原荘)に到着。
九重の法華院温泉山荘とは違い、暖房もTVも冷蔵庫もある!
それは山小屋じゃないので当たり前なんですけどね。

前日買ったビールを飲みまくり、風呂に入る。

その後、待ちに待った夕食。
無駄に高級感を出そうとがんばったのは分かるが、おいしくない…。
着飾った白いテーブルクロスをめくると会議用の折りたたみ机…。
そして苦笑いしながら食事を持ってきた人の「何かみえました?」のコメント…。

質素だけど素材を生かした法華院の夕食の方が100倍うまかったです。

Japanese break time
部屋に戻り、tkc'Zが持ってきた秘密兵器JETBOILで作ったチキンラーメンの方がおいしかった。
眠たさを堪えながらビールをまた飲み飲み。

途中からNHKのBSであっていた在日朝鮮人のドキュメント番組が非常に興味深く、前日一睡もしてなく風邪ひいてるのにもかかわらず気づくと4時に。
他の二人はとっくの前に寝ている。


明日は高千穂峰だ。
(後編に続く)

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