2009年1月3日土曜日

【大船山】前田ケルン!

 山漫画「岳」を読んで、すっかり頭の中が山だらけになった友人と一緒に九重の大船山へ。この「岳」と言う漫画は山で起こりうる恐怖を毎回これでもか!というほど読者にぶちまけて起きながら、読んだ後、何だか無性に山に行きたくなる不思議な漫画だ。僕ももちろんその一人。山に行きたいというモチベーションが異様に上がり、あげくの果てには漫画の舞台、北アルプスに戻りたくなっちゃう。

 天気予報では正月の寒波から初めての晴れ日。しかもその寒波で降り積もった雪が青空の下で楽しめるとなると、それはもう九重に行くしか無い。しかし、高速に乗って、鳥栖ジャンクションを越えたあたりでまさかの曇り空。その後、小雨も降り始めてなんだかテンションも下がり気味に。長者原あたりの天候が非常に気になるところ。雲行きは相変わらずだが、大分I.Cを越えると車道にちらほら雪も見え始め、テンションがあがるあがる!凍結してないか、一旦車を寄せ路面を確認するもスタッドレスでもない車が軽快に真横を横切る…

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 登山口「長者原」に到着。まだ陽も出てなく薄暗い中、駐車場は僕らと同じように雪山を楽しみに待った登山者達で一杯。気になる天候は薄い雲に覆われていまいちぱっとしないが、準備を整え出発する。木道の上に積もった雪を踏み、足跡を付ける感覚が非常に楽しい。樹林帯の中に入ると、積もった雪の上に木々から落ちた樹氷が積もり、厚みを増している。踏みしめた足跡と地図を頼りに歩を進めると、威勢の良い下山中の年配登山者の団体と挨拶を交わす。昨日はテントの中で大宴会だったようでザックに下げた空缶の量が盛り上がり具合を妙に表していた。傾斜が緩やかになり、樹氷のトンネルを抜けると少し開けて「雨ヶ池」に。雨ヶ池に着くと坊がつるや大船山までが一望できる。なかなかの展望!そして雪景色!

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 とりあえず、去年泊まった「法華院温泉山荘」で休憩。ビールの自販機にすっげぇ~目を奪われるがコーラで我慢。北アルプスに行ってからというものの山小屋手ぬぐい収集にハマってるので手拭いを購入。以前までは山バッチを集めてたんだけど、無駄にたまるし、ザックや帽子につけるのなんだかカッコ悪いので実用性の高い手拭い切り替えた。これで6つ目。お城メダル並みに頑張りたいところ。

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 休憩を終えて、坊がつるキャンプ場(大船山登山口)に到着。前日からの登山者のテントがぽつぽつと。去年、せっかくテントを買ったのにシュラフが3シーズン用のためなかなかテント泊に踏み出せていない自分が情けなく感じた。キャンプ場でトイレをすまし、出発。大船山は九重連山の中でも坊かつるからの標高差があるためちょっときつい。しかし、その分頂上からは九重連山が一望でき、6月にはミヤマキリシマ、冬には樹氷のトンネルなど非常に見所の多い大好きな山だ。(宝満山が一番だけどね。)山頂に向かうにつれて雪の厚みが増して、歩くたびに音を立てる。

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 平治岳から大船山に連なる尾根道に出ると、前田くんが荷物を置き、ここぞとばかりに颯爽と準備を始める。
「前田ケルン」
ケルンとはほど遠い石積みだが、前田君のしたり顔から満面の笑みに変わる表情に何も言えず。
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樹氷のトンネルを抜け、そこから20分ほどで大船山の山頂へ。

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 早速、湯を湧かして暖をとる。天気は全く変わらず太陽の光が後少しで入ってきそうなのに薄い雲のせいで青空をみる事が出来なかった。時間もあるし、長時間ねばってみたが全くダメ。あきらめて坊がつるで昼食をとることに。

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 坊がつるまで降りてくるとガスってたのは大船の山頂付近だけだったみたいで青空も見えはじめる。山頂に雲がぶつかってなかなか雲が通り過ぎず、降りて来て正解だった。テン場で昼食を取ろう考えていたが座る所も無いし、避難小屋は薄暗いし、結局コチコチの水道から水を汲んで、もう少しの先のベンチがある所まで歩く。

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 先日、モンベルで買ってみたマカロニを食べてみる。見た目も悪いし、味もいまいち。量もイマイチだったのでアルファ米を足してぐちゃぐちゃにして食べる。せっかく良い道具持ってるのに料理を知らないのが恥ずかしい。最近は麺類をメインに、残った汁でアルファ米を炊くというのが腹もたまるし、汁も有効活用できて気に入っている。

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 帰りは三俣山にかかりそうな暮れる太陽の光を横目に下山。なんだか前を歩く前田氏がいつになくかっこよかった。小さなケルンを積み上げただけなのに何か大きな事を一つやり遂げた男の後ろ姿。

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この後、Uターンラッシュで数十キロの渋滞に巻き込まれることなど、彼はまだ知らない。

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