2008年5月21日水曜日

【九重連山】若気のいたりコースin九重

宮崎県の高千穂峡を越えた所にある、「大崩山(おおくえやま)」に行きたかったんだけど片道で5時間以上もかかるため断念。
「どげんかせんといかん!」じゃ無いけれども、宮崎には高速は必要です。不便です。
結局、福岡から2時間弱で行ける「九重山」に登ってきました。


●6:20
牧ノ戸峠登山口(1330m)を出発。
天気にも恵まれて、最高の登山日和。
今回のルートは山口君に九重のほとんどを知ってもらうため&自分が行っていない山の穴埋め&山小屋生活に備えてということでカナリハード。
というのも平治岳や大船山はさすがに行けないけど、それ以外の山をほとんど網羅するという言わば「若気のいたりコース」。
そのため、ペースも普段よりも1,5倍。


R0010071 R0010073
●6:40
沓掛山(1503m)山頂。
牧ノ戸から登るとルート上にある山。
前回きたときは山頂に表札があるとは気づかず通り過ぎていた。
沓掛山を過ぎると中心部の景色が一気に開ける。
前回登ったときは雪とガスのせいで景色が全く分からず、地図とコンパス、案内板を頼りに進んでいたので九重の風景を観るのは実質初めて。笑
前回登った時は辺りがガスと霧氷で真っ白だったので、九重のほとんどが禿げ山でガレ場ばかりだと勘違いしていた。


R0010082 R0010088
●7:10
星生山分岐
前回は分岐地点がガスのせいで諦めたのだが、今回は晴れていたので無事に見つける事ができた。
星生山に連なる尾根に進む。


R0010098 R0010094 R0010120
●7:30
星生山(1762m)山頂。
九重のほとんどの山を見渡せて、非常に景観が良い。
眼下には立ち入り禁止の硫黄山(火山活動中)も丸見えで白い煙がモクモクとあがり、その名の通り硫黄臭かった。
しばし、休憩。
その後ゴツゴツとした岩場の尾根を進み、バイオレットトイレのある避難小屋へ。


R0010128 R0010130
●8:10
避難小屋でまたも小休憩をとり出発。
久住分れを通り過ぎ、天狗ガ城へ。


R0010134 Tengugajyou
●8:40
天狗ガ城(1780m)山頂。
虫がだんだんと襲ってきたので記念撮影を済まし、すぐに移動。
この時期は小蠅みたいな小さな虫が山頂でお祭りをやっているので困る。
出来れば別の場所でやって欲しい。


R0010141 R0010142
●8:55
九州本土最高峰、中岳(1791m)山頂。
この瞬間、九州本土に住んでいる何万人という人の中で自分たちが一番上に立っていると考えるとやっぱり興奮しちゃう。
景色はそれほど大した事は無いんだけどね。
しかし。
やっぱりここでもバグズフェスティバル開催中で、記念撮影を済まし下る。 


R0010151 R0010154 R0010157
●9:20
稲星山(1774m)山頂。
ここは九重の中でも南に位置するので阿蘇の方もきれいに見渡せた。
なんとここがバグズフェスティバルのメインフィールドらしく、参加人数もハンパない。
盛り上がり過ぎてまともに飯すら食えやしねぇ。
口を開けただけでも中に虫が入ってきそうだ。
10分後には久住山に行く尾根道を進み始める。


R0010163 R0010167
●9:50
久住山(1787m)山頂。
なんと、前回来た時には無かった新しい表札が!
なかなか渋いが山岳会の名前が入ってる所が嫌らしい。
もう言い飽きたがここもフェスティバル。
お決まりの記念撮影後山頂にいた年配の女性の方と少し話し、避難小屋に戻る。


R0010181 R0010184 R0010183
●10:15
久住別れを過ぎ、避難小屋に戻る。
さすがに日も照り始め、2L持ってきた水が既に残り1ℓと200mlくらい。
インスタントラーメンに500mlは必要なのに、この状況。
しかも、僕は山の水は怖くて飲まないのでインスタントラーメンは諦める事にする。
水源の湧き水なら少し妥協はするが、九重ではそんな水源見たこと無い。
山の水はきれいと言う考えは今の時代あり得ないと思う。
登山客や観光客がわんさか集まる有名な山は大抵はその人間の糞尿で汚染されてる。(はずだ)
九重ではきっと法華院山荘くらいじゃないとまともな水は飲めないと思う。
●10:35
おにぎりを二つ食べていざ出発。
小屋から出ると、小学校低学年くらいの集団。
みんな元気が良くて、走って友達追い抜いたり、手をつないで歩いたり。
久住分れから北千里浜に下ると今度は高校生?中学生?の集団。
50人ぐらいすれ違うので挨拶がめんどくさくなって、こちらからは挨拶しなかったが結構向こうから挨拶してきて感心した。
まぁ、ムサシ(僕の母校)よりは劣るけどね。


R0010190 R0010195
●11:00
北千里から左にそれて、すがもり小屋(すがもり越)に到着。
母や祖母の話を聞くとココには以前、木造の小屋があったそうな。
今では硫黄山の噴火のせいか、石垣をコンクリートで固めた小屋と鐘が残っていた。
疲れきった山口君を説得し、小休憩後に正面にそびえ立つ三俣山へ。


R0010199 R0010202
●11:35
三俣山西峰(1678m)到着。
着いたら、その奥に二つの峰が。
三俣山はその名の通り三つの峰がある。
山口君はもうギブアップのようなので、すがもり小屋で合流することにし一人で本峰と南峰を目指す。


R0010204
●11:50
三俣山本峰(1745m)
山頂では一人で記念撮影を撮る年配の方がいたので写真を撮ってあげる変わりに自分の記念撮影もお願いする。
向こうに見える峰が南峰らしいのでそこに向かう。


R0010209
●12:00
三俣山南峰(1743m)
誰もいない。
とりあえず、周囲の風景を撮影し下山。
ピークを通らない若干の近道を通りすがもり小屋へ。


●12:25
すがもり小屋に着いたのは良いが様子がおかしい。
ここには詳しくは書かないが、リュックを小屋の裏の岩の隙間に隠してこれからまた三俣山西峰を登って下る。
もう、足が笑うとかそんな次元を越えて普通だ。
これが中学の部活で監督が試そうとした「超回復」か?


R0010215 R0010212 R0010224
●13:10
リュックを回収し、すがもり越から長者原方向に出発。
硫黄山が噴火した場合の土石流止めの周りの登山道(細い車道)を通り、長者原へ。
途中石垣の跡のようなものがあり、こんな場所に城跡が?と興味をそそられる箇所があった。


R0010234 R0010240
●14:10
長者原に到着。
車を止めている牧ノ戸峠まで戻る必要があるので時刻表を確認するも次は15:30。
タクシーの運転手に「乗るか?」と尋ねられるが、売店に寄ってタクシーに乗ることにする。
が、売店の自販機でジュースを買っていると中田カウスを少し太らせた風貌のおっちゃんに話しかけられ、15:00まで暇だから送ってくれるとのこと。
このおっちゃんが気さくでとってもいい人だった。
おっちゃんの車で牧ノ戸まで送ってもらい、タクシーの運転手には悪いことをした。



R0010242
・今回のルート
牧ノ戸峠→沓掛山→星生山→久住分れ→天狗ガ城→中岳→稲星山→久住山→久住分れ→北千里浜→すがもり越→三俣山西峰→三俣山→三俣山南峰→三俣山→三俣山西峰→(すがもり越→三俣山西峰→)すがもり越→長者原

九重はまるでバイキングみたいに山を選べる。
比較的簡単に九重山や中だけにも行くことが出来て、平日でも年配の登山者で賑わっていた。
今回はその山選びの安易さから、主要な山々を登り過ぎた感が否めないがなかなか楽しむことが出来た。
あと少しするとミヤマキリシマとかが咲き始めて、もっと素晴らしい景観が得られるのだと思う。
はぁ〜疲れた。

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